研修医へのメッセージ
病院長から
豊かな医師人生の始まりですね
院長/鈴木 克典
初期研修医の皆さん、これから一緒に楽しい、豊かな医師人生を歩み出しましょう。当院は、高度急性期病院としての医療を地域に届けようと日々努力しています。先生方にとって、魅力のある様々な研修内容を提供できると思っています。
私はこの病院に勤務して28年目になります。これまで多くの研修医の指導に携わってきました。先生方は1年、1年経る毎に、自信に満ちた顔にかわっていきます。様々な出会と、成長の様子を目の当たりにし、非常に感慨深いです。指導医達はそんな皆さんの成長する姿をみて教育に関わる喜びを感じています。また指導医達も教えることで刺激を受け、成長していると考えます。
医学は病気を診るときはサイエンスですが、患者さんと接するときはヒューマニズムです。医学はもちろんのこと、多くの患者さんと接して人間性を磨いていってください。「良く学び、よく遊べ」は私が研修医時代に言われた言葉です。よく学べとは、責任のある立場になるわけですから、自己研鑽を含め勉強しなさいということであり、よく遊べとは、仕事のオン・オフをはっきりさせ、私生活を楽しみなさいという事だと思います。現在の働き方改革の考え方に通じると思いますし、良い仕事をするには休息が必要だということだと思います。
当院の官舎にはサロンがあり研修医の皆さんが集えるようになっています。また教育研修部では、さくらんぼマラソン大会参加や芋煮会など様々なリクリエーションが催され交流を深めることができます。楽しそうだなと見守ってきました。共に笑ったり、喜んだり、悩んだり、時には泣いたりすることは、とても貴重な経験です。この研修で得た人間関係は、今後の医師人生に於いて、最高の出会いとなるでしょう。
最後に、困難に直面した際には、どうぞ周囲の先輩医師やスタッフに助言を求めてください。私たちは皆さんの成長を支え、成功へと導くことを心から願っています。
研修責任者(プログラム責任者)から
安定した指導体制のもと広い視野での研修を
教育研修部長/沼畑 健司
当院は県立中央病院として山形県全体の医療の中心的役目を担っており、救命救急センター、がん・生活習慣病センターを併設しています。病院の規模としては決して大きいわけではありませんが、その分種々の機能が集約されていると思います。当院での研修の特徴は、この幅広い診療項目を実地的にいろいろな角度から身につけていけることが挙げられます。また、現在の臨床研修が始まる以前から初期研修医に対する多科ローテーション方式を採用しており、研修医の指導体制が安定していると思います。
実際の当院外科における研修では、指導医とマンツーマンで指導を行っていますが、手術症例が多いため、他の指導医とともに診療することもあり、外科の一員として指導を受けることも多くなります。その中で患者さんとの対話の仕方、診察、手技、症例提示の仕方などを習得するとともに、チームの中でのコミュニケーションをとりながら医療を行うことを自覚していくことになります。症例は癌の患者さんが中心になりますが、外傷、急性腹症などの救急医療から、手術、抗がん剤による治療、緩和医療にいたるまで幅広く研修できるものと思います。また、指導医の出身大学はいろいろで、よい意味で大学医局からの縛りはなく、他大学、がんセンター等との交流は活発に行われており、研修終了後の進路決定に際しても多くの選択肢があります。
山形は田舎で情報が入りにくいとお考えの方もいると思いますが、がんネット、各種研究会やインターネットなど、情報源は豊富です。大事な研修期間を医療に集中して過ごすには、絶好の場所でもあります。多くの皆さんの研修医への応募をお待ちしています。