山形県立中央病院のページトップへ移動する

食欲の秋

[ 2010.11.26 ] [ 研修医の日々の様子 ]

こんにちは。今月の『研修医のつぶやき』は先月のO選手の予告どおり研修医Kが担当させていただきます。

11月に入り山形は急に冷え込み、冬の到来を肌で感じられるようになりましたが、前回の特集が「スポーツの秋」ということは、ここで忘れてはならないのはやはり「食欲の秋」だと思います。

つい先日僕たち研修医1年目は、研修医1年目主催で毎年恒例となっている大芋煮大会を、病院の敷地内にある川原で開催しました。ちょうど僕がその幹事を務めさせていただいたのですが、毎年恒例ということで先輩の話どおりに事を運べば難なくこなせるだろうと高をくくっていました。そのため、毎年使っている場所の位置だけなんとなく聞き、下見などもせず当日を迎えてしまったところから困難は始まりました。

なんとなく当日を迎え、共に幹事を務めてくれた研修医Mと一緒に話で聞いたその場所を訪れてみると、背の高い雑草が一面に生い茂り、カエルやバッタが辺りを縦横無尽に飛び交い、とても平和に芋を煮ていられるような環境ではないことは一目瞭然でした。そのため、まずは場所探しから行わなければなりませんでした。最初に見つけた拓けた場所は地面が芝生のようなところで、薪の火による延焼が懸念されました。また、近くに適度なサイズの石がなく(これが一番大切)、そこは断念せざるを得ませんでした。そうこうしているうちに、買い物係の仲間たちが集まってきて、みんなで場所探しを行い、ようやく写真のような芋煮をするにふさわしそうな中州を発見したのです。ちなみにそこを通りかかった人の話では、付近に大きな蜂の巣があるため(実際に現物を確認しました)、十分気を付けましょうとのことでしたが、なんら気にせず準備に取り掛かりました(最後まで知らずに楽しんでいる人もいたと思います)。場所探しに大分貴重な時間をロスしてしまい、急いで準備しなければ後から来る先輩医師たちに迷惑がかかるということで、みんなで一致団結し協力し合って急ピッチで作業に取り掛かりました。

ここで1年目のチームワークの良さが発揮され、なんとかほぼ予定の時刻に完成させることができ、以降は楽しくおいしい芋煮鍋を満喫することができました。

こうした思いもよらないハプニングをみんなで乗り越え、一つのものを成し遂げるということで、その結束が徐々に強くなっていくのだろうと幹事をしていてしみじみ思った一日でした。

来月は、写真にも登場している日傘が似合う研修医Sが担当しますので、お楽しみに。