こんにちは。研修医1年目のYです。アジサイが少しずつ花を開いてきているなと思っていたらいつの間にか梅雨入りしていたようですね。皆さんどのようにお過ごしでしょうか。マッチングの参加登録が始まり、そのための準備に頭を悩ましているのでしょうか。迷っている方は是非、当院を見学して研修の雰囲気を感じていって下さい。
さて 今回はJPTEC(Japan Prehospital Trauma Evaluation and Care)が当院で開催されたため、それに参加してきたことについて書かせていただきます。
これまでの外傷に関する研究から、容態の悪化を防ぐための救護法が適切に施されなかったために起こる防ぎ得る外傷死をできるだけ減らすためにJPTECが生まれました。簡単に言ってしまえば、外傷直後~病院に搬送するまでを病態を悪化させないような処置をした上で、いかに円滑に連携して医師にバトンを渡すかを目的としたプログラムです。救急救命士の方々向けとも言えますね。医師が受ける必要があるのかと疑問を持つ方もいらっしゃるでしょうが、救急救命士さん達が行う処置や使う用語、他のメンバーとの連携の取り方など医師の観点からも学ぶべき内容が盛りだくさんでした。私は働き始めてすぐに事故の現場に居合わせることになり、何をすれば良いのかわからず忸怩たる思いをしました。当時はそばに指示をくれる方がいたため、パニックになるのは避けられましたが、自分一人しかいなかった場合は、医療従事者としてその責任を果たせたかどうかぞっとしますね。いつ何時、事故に遭遇するかは分かりませんからJPTECを学ぶことの意義は十分にあると思います。研修医生活は 全く新しい知識や技術を学び続ける時期であり かなり忙しく感じるかもしれませんが、研修が終わってしまえばあまり自分の進む専門科以外にかまける余裕がなくなってしまいます。研修期間に学べるものは全て学ぶつもりで 積極的に講座やプログラムに参加することをおすすめします。
さて今回はこの辺で失礼します。マッチングに向けて体調を崩さないようお気をつけ下さい。