診療内容・特徴等
腎臓内科は、腎臓内科一般、膠原病内科一般を対象としています。
腎臓分野では、原発性糸球体腎炎(IgA腎症、膜性腎症、膜性増殖性糸球体腎炎、巣状糸球体硬化症など)や続発性糸球体腎炎(糖尿病性腎症、高血圧腎症(腎硬化症)、ループス腎炎、アミロイドーシスなど)に対し、積極的に腎生検を行い、確定診断を行うとともに、治療方法の検討、他科へのコンサルトなどを行っております。また、慢性腎臓病(CKD)に対する啓蒙活動・診療を行い、腎障害に留まらず、その先にある心腎連関・肝腎連関・肺腎連関・脳腎連関を考慮に入れた治療・患者教育を行っております。
CKDステージ進行患者に対しては、栄養士や外来・病棟・透析室、地域診療所との連携を密にし、透析導入までの維持期管理、シャント作成、血液透析導入を行っております。体制的に、腹膜透析や在宅血液透析、長時間透析は困難で、未対応です。集中治療室でのCritical care nephrologyは救急科と連携し、急性腎障害(AKI)に対応しています。また、当院の役割の一つである、透析患者の他科入院(心筋梗塞、脳梗塞、各種癌など)に、対応しております。
膠原病分野は、主に合併症を多く抱える方の急性期治療で携わっております。
主な治療症例
2023年度
維持血液透析 | 外来 45名/週、入院 10~16名/週 総血液浄化数(透析室) 7,839件 (うち、入院 973件) |
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急性血液浄化 | 67名(うち、救急科担当 49名) |
腎生検 | 13件 |
内シャント手術 | 3件 |
カフ型カテーテル留置 | 10件 |
生物学的製剤 | 3件 |