チャオ!研修医1年目のK.Hです。
病棟で働き始めて二週間がたちました。初めの一週間は慣れないことばかりで大変でしたが、今は病棟業務にも少しずつ慣れてきて働きやすくなってきました。嬉しいことに自分でやれることがだんだん増えてきて、充実した研修生活を送っています。採血で失敗したり、エコーでうまく画像が出せなかったり、薬や点滴の処方に悩み指導医の先生に電話をかけまくったり…自分の無力さを痛感することも多々ありますが、日々精進中です。同期の研修医たちはお昼休みも医局で勉強しています。あれ?先生が手にしているのは何の参考書でしょうか?
さて、この二週間のうちに非常に興味深い症例を経験したので、皆さんにお伝えしたいと思います。
【症例】
採血検査目的に来院した24歳の男性で、既往歴は特になく、現在内服している薬はない。来院時バイタルサインは問題なく、身体所見上異常なし。
研修医が採血しようと試みたが二度失敗した。その直後「なんだか眠くなってきた」と言って倒れこみ、意識を消失した。約10秒後意識を回復したが、倒れた際に前頭部と左前腕部に擦過傷が生じた。ベッド上で安静にし、症状が落ち着いたため帰宅となった。
【考察】
血管迷走神経反射による意識消失と考えられた。血管迷走神経反射の既往はなかったが、後から話を聞くと最近やや睡眠不足気味で、検査当日は脱水気味だった。
何を隠そう、倒れたのはぼくです(笑)。気持ちよく昼寝をしていたような気分でしたが、同期の研修医に多大なるトラウマを与えてしまいました、すいません。若い男性、脱水、睡眠不足は血管迷走神経反射を起こしやすくする因子だそうですので、皆さん注意してくださいね。
今週も頑張るぞー(^O^)/