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[ 2018.11.29 ] [ 研修内容の報告 ]

こんにちは。研修医1年目のSです。11/23(祝)に県立中央病院でJMECC(内科救急講習会)が開催されました。この資格は内科専門医を取る上でも必要な資格であり、今回の講習会は研修医1年目と2年目併せて6名が受講しました。
講習会ではBLS・ACLSの内容や、内科救急疾患(ACS、アナフィラキシーショック、敗血症性ショック、薬物中毒など)のシナリオで実際に体を動かしてトレーニングを行いました。
はじめはメンバー同士遠慮や緊張もありぎこちなかったのですが、シナリオが進むにつれて先輩後輩関係なく声を出し合い、助け合いながら良いチームワークができたと思います。

このような講習を受けると、次の当直などで実際にCPAに遭遇するというジンクスがあるのですが、なんと・・・、私も翌日の日直でCPA症例に遭遇したのです!!驚くほど既視感のある状況が目の前に広がっていて、「あ!これ昨日やったやつだ!」と心の中で思いながらBLS~ASLSに準じた対応をスタッフの方々と行いました。やるべきことが分かっていると、とてもスムーズに動くことができて、患者さんが無事にROSC(自己心拍再開)したときはなんとも言えない達成感でした。
目の前で倒れた患者さんの命を自分達の手でつなぎ止めることができたという成功体験を経験でき、「あ、なんか医者っぽいことができたな~」と少し嬉しい気持ちになりました。

みなさんも講習会や試験の時は、明日この状況が起こるかも!?なんて思いながらやってみると良い経験ができるかもしれませんよ~
医学部6年生の学生の方々は国試が刻々と迫ってきましたが、あと少し気持ちを強く持って頑張ってくださいね!一緒に働けることを楽しみに待っています!

[ 2018.10.11 ] [ 研修内容の報告 ]

こんにちは!1年目の研修医のTSです。この前まで夏だったかと思えば、もう今は布団をかけて寝ないと肌寒いくらいになってきました。もう秋ですね。病院の中は空調しっかりなので、ともすると季節を忘れそうになります(笑)
ブログも代替わりしてから私で6人目ですが、この間同期に「俺たちブログで仕事の話全然してないよね」と言われたので今回は少し真面目な仕事の話をします(笑)

医師として働き出してもうすぐ半年になります。毎日無我夢中で過ごしていたらいつの間にか半年経っていて、月日の早さに少し引いています(笑)
本当に「もう半年!?」といった印象で、山形県中での研修生活はそのくらい毎日が濃密に過ぎていきます。4月から9月まで、「Hunter×Hunter」の休載期間をあっという間と感じたのは人生で初めてかもしれません。

すみません、真面目な仕事の話をするのでした。
私は、9月は緩和医療科にて研修させていただきました。
緩和医療科は「病気やその治療で苦しむ人のつらさを和らげる」ことを目的とした科です。その患者さんは必ずしも終末期のガン患者さんだけではありません。よく「緩和医療科の医者が来たらもうおしまいだ」というような話を耳にすることがあるかもしれませんが、そのようなことは全くありません。東に薬の副作用で吐き気のある患者さんがいれば行って吐き気を和らげ、西に疼痛がうまく制御できていない患者さんがいれば行って痛みを和らげ。言いかえれば、緩和医療科は「本人が病気やその症状と闘いながら自分らしい生活をおくる」のを応援する科なのです。
1か月一緒に診させていただいた入院患者さんで、おなかの張りがつらく食事がとれない、という症状を薬の調整でコントロールした結果、退院してお家で過ごすことが出来るようになった方がいらっしゃいました。その方の退院後の笑顔は忘れられません。

また、先日は緩和医療科の談話室にて科のドクターによるプチ演奏会が催され、私もそこに参加させていただきました。

プチ演奏会

↑コンプライアンスの関係で写っていませんがちゃんと観客もいますよ(笑)

拙い演奏でしたが、入院患者さんからは多くの拍手とご声援をいただき、とても楽しく演奏することができました。患者さんの力になれるような演奏ができていたらとても嬉しいです。このように、緩和医療科は医学的だけでなく、色々な方面から患者さんを支えています。上級医の先生方のそのような背中を追いかけたこの1か月は、技術や知識としての面だけでなく、医師としての在り方も考えさせられる、そんな1ヶ月でした。

山形県中では各種メジャー科から、今日お話しした緩和医療科のようないわゆるマイナー科と呼ばれる科まで、幅広い科にわたって自分で自由に(必修科など多少の制限はありますが)プログラムを組み、研修をすることが出来ます。
興味のある医学生のみなさん、是非一度見学にいらっしゃってください。いつでもお待ちしてますよ!

また、当院は10/28のレジナビ仙台にも出張予定です。興味ある方もない方も、どしどし話を聞きにいらしてください!

ではこの辺で。ここまでお読みいただきありがとうございました!

 

[ 2018.07.23 ] [ 研修内容の報告, 研修医の日々の様子 ]

はじめまして、研修医1年目のT.A.と申します。4月中旬から病棟で働き始めて早3ヶ月が過ぎてしまいました。私も同期も今まで2、3の科で研修させて頂きました。どの科も上級医の先生が指導熱心で毎日がとても充実しております。将来の科がまだ定まっていない私は毎回研修する科が楽しくてその都度志望科が変わってしまいます(笑)。

私は現在呼吸器内科で研修させていただいております。学生の頃実習した事が無い科なので本当に0からのスタートでしたが、病棟の基本業務から患者さんの診察、治療の方法まで上級医の先生や看護師さんから懇切丁寧に教えて頂きながら研修に勤しんでおります。肺癌や市中肺炎、COPDを始めとした呼吸器疾患とその合併症を持つ患者さんを、他の先生と一緒に多角的視点で診させて頂いております。学生時代に国家試験に合格するために一生懸命学んだ知識が活かされつつアップデートをされるのを日々実感しております。

さて、医学部6年生の方々はそろそろマッチングの準備も本格的になってきている頃ですね。この時期だと複数の病院を見てきた人も増えてきており、将来研修したい病院で迷っている頃だと思います。

私もマッチング前までに沢山の病院を見学させて頂きましたが、最終的にこの病院を選ばせて頂いたポイントがいくつかあります。その一つが研修医室の存在です。当院には初期研修医の聖域とも言える研修医室があります。そこでは上の先生の目を逃れて(笑)、休憩時に皆で雑談するのはもちろん、最近経験した興味深い症例や勉強会などの内容を熱く語って議論したりも出来ます。個別のデスクもあるので皆思い思いにデスクをアレンジしています。(写真は私の生活感に溢れたデスクです。)
研修医医局

他にも沢山紹介したい点が山ほどありますが、今回はこの辺で…、続きは病院見学などでお話しできればなと思います。

最後になりましたが、ラストは何回開催されたかもう分からない研修医飲み会での乾杯シーンで締めたいと思います。ではでは。

みんなで

 

[ 2018.03.30 ] [ 研修内容の報告, 研修医の日々の様子 ]

こんにちは!!

研修医1年目ももうすぐ終わるところです、SHです。
最近は2年目の先輩方がどんどん引越してしまい、医局の机が空っぽになっていくのがとても寂しいです(;_;)。春は別れの季節ですね。でも出会いの季節でもあるので新しく入ってくる1年目のみんなを楽しみに待ちたいと思います(^O^)
来月から2年目になるということで、自分が研修を始めたときにものすごく頼もしくみえた2年目の先輩みたいになれるかはわかりませんが頑張りたいと思います。今、春休みということで見学の学生さんたちもたくさん来てくれていて嬉しい限りです。どしどし見学に来てください。
私は今循環器内科を回っていて、エコーを当てさせてもらったり、救急車が来たときに一緒に対応させてもらったり、心カテを見学したり術野に入ったりしています。特にエコーに関しては今まで救急外来でも自分で当てていましたが改めて先生方に丁寧に教えて頂いて、数もたくさん行ってみてもう少し早めに回ればよかったなあと思っているところです。どちらにしても遅すぎることはないと思うので1ヶ月だけですが張り切っていこう思います。
話は変わりますが、この前同期女子5人でアジア料理会を開催しました。カオマンガイとトムヤムクンとタイ風サラダをみんなで作って食べました。5人全員集まれることもそんなに多くないのでとても楽しかったです。みんなとても適当なので適当に作って適当に集まって食べたのですがとても美味しくできました。大きい海老を手に入れることができたのがポイントだったかもしれません。同期で集まると周りに恵まれてるなあとしみじみ思います。写真はほとんど撮っておらず2枚しかありませんでした笑。そのうち1枚をあげておきます!それではまた(^O^)
同期女子会

[ 2017.12.25 ] [ 研修内容の報告, 研修医の日々の様子 ]

皆さんこんにちは、1年目研修医のT.Iです。最近めっぽう寒くなりましたね。このブログを見ている多くの医学生の皆様、特に6年生は国家試験というビッグイベントがありますが体調を崩さないように気を付けてくださいね。

現在、私は小児科で研修をしています。小児科では外来から入院になった患者さんの問診、診察、採血、ルートキープなどを行い、上級医の先生方と相談して抗生剤などの治療方針を決定します。今の時期は肺炎、1歳未満のRS感染症、胃腸炎などが多く、熱性けいれんやてんかん発作が時期によらず一定数いるといった感じです。だいたい1週間もしないうちに退院しますが、中には挿管まで進んでしまうケースもあります。私も今月数例経験しました。重症なお子さんもいますが基本的にはみんな元気いっぱいです。なので採血点滴の際は大変苦労します。毎日冷や汗をたくさんかきながら、最近ようやくそれなりに採血点滴が行えるようになりました。皆さん、看護師さんの力は偉大ですよ。小児の採血を行うようになればきっとわかります。そして小児科研修中に当直を行うと大人の採血の際に一番細い針でさえとても太く見えて、問題なく入るか一瞬不安になります。先に小児科を回った同期に聞いても同じ意見でしたので、小児科あるあるなんじゃないかと個人的には思います。

また、県中ではNICUがあるので小児科研修中に数日NICUで研修を行うことができます。超低出生体重児や先天性疾患のお子さんの管理から日齢数日の新生児の診察、退院後のフォローアップなどを勉強します。小児科研修中は時間的な制約がありますが、2年目のローテーションではNICUも選択できるので興味のある人はぜひ選択してみてはどうでしょうか。

小児科クリスマス

写真は小児科で行われたクリスマス会の様子です。入院中に子供たちがさみしい思いをしないようにサンタさんが病室を回ってプレゼントを配り、記念撮影をします。サンタさんがよくわからないくらい小さいお子さんもいましたが、喜んでくれる子も多かったです。NICUでも別の日にクリスマス会が行われました。

小児科の先生方は皆さん優しく、かつ教育熱心な先生が多いです。疾患に関する知識はもちろんですが、特にムンテラの仕方は大変勉強になると個人的には思います。

それでは、6年生は風邪などひかないように気を付けてこれからの試験を乗り切ってくださいね。5年生以下の皆様は見学、実習でお会いできるのを楽しみにしています。

[ 2017.11.22 ] [ 研修内容の報告 ]

こんにちは。研修医2年目のT.K.です。

11月4日にJMECC(内科救急・ICLS講習会)第2回山形県立中央病院コースに参加しました。昨年は第一回が当院講堂で行われ、今年は山形大学医学部キャンパス内にある山形交流会館にて開催されました。当院初期研修医6名が参加し、講師の先生方も県中の先生方が多く、アットホームな雰囲気でした。なかなか同期だけで受ける講習はないのでとても新鮮で、同期の真剣な一面も見れて貴重な経験をさせていただきました。

講習はBLSに始まり、普段出会いそうな緊急を要する疾患の対応の仕方などを学びました。普段の救急対応に、疾患の治療なども交えての内容だったのでとても勉強になりました。机に向かう勉強も大事ですが、実際に身体を動かして学ぶ勉強も楽しみながらできるし、みんなで情報を共有しながら学べるので大事だなと実感しました。

山形大学とコラボして、来年はまた当院講堂で第3回JMECCが行われる予定となっているようです。

JMECC

JMECC

JMECC

[ 2017.09.27 ] [ 研修内容の報告 ]

こんにちは。今回は小児科の研修の話をさせていただきたいと思います。

山形県立中央病院の小児科では、特にウイルスや細菌の感染症にかかってしまった患者さんが多く入院されています。小児科では毎日たくさんの子供たちと接しますが、まだ自分の免疫の力が強くない子供たちも多いので、感染を広げたりする事のないよう、手指衛生には特に気をつけています。呼吸が苦しそうな子供たちを見るのは辛い気持ちにもなりますが、なんとしてでも良くなって欲しいと思いますし、治療がよく効いて元気におうちに帰っていく子供たちを見ると、仕事していて良かったなあと思います。

小児科の病棟では、慣れない環境で不安が大きいであろう子供たちを、たくさんのキャラクター達が見守ってくれています。ミッキーマウスやドラえもんのぬいぐるみをはじめ、アンパンマンやおじゃる丸、ジバニャンなど様々です。また、キャラクターのストラップ等を身につけて診察している先生もいらっしゃり、子供たちの心を少しでも和らげられるように工夫していく事の大切さを学びました。

さて、この記事を見てくださっている医学部6年生の皆さんは、マッチングの順位登録の時期でしょうか。山形県立中央病院はほとんどの診療科が揃っていて、将来的にどの科に進むにしても、実りのある研修ができると思います。今一度、山形県立中央病院をよろしくお願いします。是非とも来年皆さんとお会いできることを期待しています。加えて、6年生にとってはいよいよ国家試験を意識する時期になってきました。国家試験の勉強が辛いとき、支えになるのはやはり苦楽を共にしてきた仲間だと思います。お互いに支え合い、またお身体に気をつけて頑張ってください。

では今回はこの辺りで失礼します。写真は小児科病棟で子供たちを見守るミッキーとドラえもんです。

小児科病棟

[ 2017.08.14 ] [ 研修内容の報告, 研修医の日々の様子 ]

皆さんこんにちは。現在小児科で研修させていただいている1年目研修医のM.Sです。これを書いている時点でまだ2日間終えたばかりなのですが、病棟の子供たちのパワーに圧倒され、元気になって見せてくれる笑顔の可愛さに癒されています。1人でも多くの子供たちが元気にお家に帰る姿を見られるように、1ヶ月勉強しながら頑張っていきたいです。

さて、私は先週まで1ヶ月呼吸器外科をローテートしていたのですが、そこで学会発表の機会をいただき、つい先日市内で行われた学会で発表してきました。時間でいうと5分間という短い時間だったのですが、その準備のためにはそれなりに長い時間がかかりました。症例の詳しい情報を集め、抄録を書き、疾患についての知識を勉強し、関連する英語論文を読み、パワーポイントや原稿を作り、それを先生方に何度も見ていただきました。先生方には、疾患などの知識や抄録の書き方などに加え、人に物事を伝えるためのパワーポイントの作り方のコツなど、医学的知識以外にも将来必ず役に立つであろうことをたくさん教えていただきました。学会発表は、医師として働いていくうちには誰しもが必ずと言ってもいいほど通る道だと思いますが、それを1年目のこの時期に、先生方の丁寧なご指導のもとに経験できたことは大変貴重な経験になりました。当院には、学会発表に挑戦させていただける科が呼吸器外科以外にもいくつもあります。皆さんも、ぜひ初期研修医のうちに挑戦してみてはいかがでしょうか。

写真は、前述の話には全然関係ない1年目お揃いスクラブの写真です。きてけろくん(山形県観光PRキャラクター)をお借りし、皆の左袖にいます。可愛くてお気に入りです♪

スクラブ

8月に入り、6年生のマッチングが本格化してきていますね。ぜひ一緒に研修しましょう!5年生以下の方々は、ぜひ1度見学に来てみてくださいね。皆さん夏バテには気を付けてお過ごしください!

[ 2017.07.25 ] [ 研修内容の報告, 研修医の日々の様子 ]

皆さんこんにちは、一年目研修医のT.Iです。2度目の投稿です。

今回は現在ローテートしている科の様子と最近の生活について書きます。

現在私は循環器内科で研修しています。循環器内科の研修は午前中に心エコー検査、週に1回EPSが行われる日があるので担当患者さんが検査及び治療となる場合は指導医と一緒に術野に入ります。エコー検査は救急外来でも必須の技術です。自分で一通り患者さんの検査を行い、わからないことやエコー所見に自信がないときは先生方に指導を仰ぎ、検査中またはその後にフィードバックを頂きます。はじめは教科書にあるようなきれいな像が出せずに四苦八苦していましたが、最近は患者さんの体格に合わせてどの角度でプローブを当てればよいか少しずつ分かってきました。エコー装置の操作にも慣れてきたため、救外で心疾患の疑いがある方が来院した際は積極的にエコー検査を行っていきたいです。
午後は心臓カテーテル検査、PCIがあります。スワンガンツカテーテルは1年目研修医にもさせてもらえるので、緊張しますが指導医や後期研修医の先生に指導いただきながら頑張って技術の習得に励んでいます。

写真はACLS受講後の同期のT先生とS先生です。県中の初期研修医は三回に分けてACLSを受講します。こちらも救命に必要な知識・技術なので早めに習得しようと思い、先週末に同期の6人と一緒に受講してきました。2日間長時間にわたってCPRを行ったため翌日は疲労もありましたが、早いうちにACLSを習得できて個人的にはとてもよかったです。習得した内容を今後の研修に生かしていきたいと思います。

ACLS

さて、話は変わりますが、研修が忙しくなってくると運動不足になることはよくあることだと思います。医療人は体力がないとやっていけない、ということで県中にもフットサルやテニスなど、水面下でいろいろな「部活」が存在しているらしいです。私も同期のみんなと業務が終わった後に病院の近くをジョギングしていい汗を流しています。研修医同士だけでなく、上級医の先生方とも仲がいいのは県中の特徴の一つだと思います。

6年生の皆さんはもうすぐマッチング本番ですね。最近気温が上がって夏本番といった天候になってきていますが、体調を崩さないようにお気を付けください。研修医一同、マッチング試験前も見学・実習お待ちしています。

[ 2017.07.18 ] [ 研修内容の報告 ]

こんにちは。研修医1年目のYです。アジサイが少しずつ花を開いてきているなと思っていたらいつの間にか梅雨入りしていたようですね。皆さんどのようにお過ごしでしょうか。マッチングの参加登録が始まり、そのための準備に頭を悩ましているのでしょうか。迷っている方は是非、当院を見学して研修の雰囲気を感じていって下さい。

さて 今回はJPTEC(Japan Prehospital Trauma Evaluation and Care)が当院で開催されたため、それに参加してきたことについて書かせていただきます。
これまでの外傷に関する研究から、容態の悪化を防ぐための救護法が適切に施されなかったために起こる防ぎ得る外傷死をできるだけ減らすためにJPTECが生まれました。簡単に言ってしまえば、外傷直後~病院に搬送するまでを病態を悪化させないような処置をした上で、いかに円滑に連携して医師にバトンを渡すかを目的としたプログラムです。救急救命士の方々向けとも言えますね。医師が受ける必要があるのかと疑問を持つ方もいらっしゃるでしょうが、救急救命士さん達が行う処置や使う用語、他のメンバーとの連携の取り方など医師の観点からも学ぶべき内容が盛りだくさんでした。私は働き始めてすぐに事故の現場に居合わせることになり、何をすれば良いのかわからず忸怩たる思いをしました。当時はそばに指示をくれる方がいたため、パニックになるのは避けられましたが、自分一人しかいなかった場合は、医療従事者としてその責任を果たせたかどうかぞっとしますね。いつ何時、事故に遭遇するかは分かりませんからJPTECを学ぶことの意義は十分にあると思います。研修医生活は 全く新しい知識や技術を学び続ける時期であり かなり忙しく感じるかもしれませんが、研修が終わってしまえばあまり自分の進む専門科以外にかまける余裕がなくなってしまいます。研修期間に学べるものは全て学ぶつもりで 積極的に講座やプログラムに参加することをおすすめします。

JPTEC

さて今回はこの辺で失礼します。マッチングに向けて体調を崩さないようお気をつけ下さい。